ベッドを購入するにあたってサイズ重要だけど、ベッドフレームの素材も重要な決め手になってきますよね。
木製のベッドが主流でベッドフレームのなかで特に人気の素材になっています。
今回はベッドフレームに使われている素材ってどんなのがあるのか、まとめてみました。
↓ベッドサイズの選び方↓

ベッドフレームの主な素材
ベッドフレームに使われている素材は主に4種類あり、以下の通りになります。
● 木製(無垢材/集成材・MDF・合板)
● レザー(本革・合成皮革)
● パイプ(アイアン)
● ファブリック(布製)
ベッドを購入する人は大体が木製を選ぶと思いますが、他にもレザーやパイプなどを使用したベッドも存在します。
木製ベッドフレーム

木製のベッドフレームには天然木を加工した無垢材・集成材、木材を繊維状にほぐして成型したMDF(中質繊維版)や木の板を張り合わせた合板があります。
無垢材・集成材(天然木)

無垢材はその名の通り自然の木をそのままベッドフレーム用の木材に加工したものです。
集成材は棒状の無垢材を接着させたもので、木目の出方が様々になっています。
メリット
- 天然木にしかないぬくもりや高級感
- 自然由来なので全く同じベッドが存在しない
- 経年変化が楽しめる
デメリット
- 天然素材なのでかなりの重量があり、移動などが大変
- 加工限度があるのでベッドの種類が少ない
- 価格が高い
メリット
1番の特徴はなんといっても天然木ならではの高級感と、1つとして同じものがなく唯一無二のベッドになること。
人工素材では出せないぬくもりのあるベッドは天然素材ならではの大きなメリットになります。
経年変化によって表情が変わっていくという楽しみもありますよね。
部屋に置けばやわらかい感じや、自然の温かみある雰囲気に包まれます。
デメリット
その反面、天然素材だけあってベッド自体がかなり重くなり、搬入や移動などが大変になります。
そして加工に限りがあるのでどうしてもベッドの種類が少なくなり、コストが掛かってしまうゆえに価格が高くなります。
天然木にはウォールナット・オーク・パインなど様々な種類の木が使われています。
MDF(中質繊維版)・合板

木製のベッドフレームでもこっちのほうが主流になっているのではないでしょうか。
メリット
- 天然木に比べ価格が安く、コスパの良いベッドが多い
- ベッドの種類が豊富
- 品質が安定している
- 軽量なので移動などがラク
デメリット
- 天然木のような高級感はない
- 傷が目立つ
メリット
木材のチップを繊維状にしたあと板状に加工した「MDF」や、薄くスライスした木を張り合わせた「合板」。
これらに木目模様のプリント紙を張り付けて「プリント化粧繊維板(合板)」に仕上げます。
プリント紙といってもよく見なければ、本物の天然木と思うほどにしっかり作られたものもあるので侮れないです。
また、天然木を薄くスライスして張り付けた「天然木化粧合板」もあり、無垢材のような木本来の手触りや風合いを感じられます。
加工しやすいことから、木材の反りや乾燥割れなどが少なく品質が安定していてなおかつ価格が安いのが特徴です。
更に加工の幅が広いので収納付きなどの機能やデザインが豊富かつ、天然木ベッドに比べて軽いので搬入や移動がラクになります。
デメリット
その反面、天然木のような質感や高級感はなく、傷がつくとプリント紙が剥げて白っぽくなり目立つので印象が悪くなります。
レザーベッドフレーム
その見た目の高級感と手入れのしやすさが特徴のレザーベッドフレーム。

メリット
- 高級感があり、インテリア性が高い
- 手入れがしやすい
- フレームがレザーで覆われていて安全
- ソファのように使える
デメリット
- 劣化すると目立つ
- 価格が高い
- セミダブル以下のサイズがほとんどない
メリット
本革と合成皮革がありますが、本革ベッドはほとんどなく基本的に流通しているのは合成皮革になります。(本革ベッドはめちゃくちゃ価格が高いです)
レザーベッドはなんといっても高級感漂うデザインが多くインテリア性が高いこと。
部屋に設置すればたちまちワンランク上のおしゃれで上品な雰囲気にしてくれます。
手入れもしやすく、水拭きができるのも嬉しいポイント。
ホコリや汚れが付着しても染み込むことがほとんどないので、拭き取るだけで清潔に保てます。
フレームがレザーで覆われているのもレザーの特徴。
他の素材のベッドであればフレームが角張っていて、ぶつければケガをしてしまう所をレザーならしっかりカバーしているので、ケガをする心配がなく子どもがいても安心です。
ベッドの角ってぶつけたりするとすんごく痛いですよね…
あとはヘッドボードがクッションになっているので、背もたれのように寄りかかることでソファのように寛げます。
これって意外とメリットとしては大きいんじゃないかなって思います。
デメリット
その反面、レザーは直射日光に弱いので晒され続けると徐々に劣化していき、ヒビが入ったり最悪レザーが剥がれ落ちる事態になるので日光に晒されないように注意が必要です。
本革はさることながら、合成皮革も価格が高いのが痛いところです。
レザーはダブル以上のサイズ展開が多いので、セミダブル以下を探している人にはレザーベッドは選択肢に入れずらいデメリットがあります。
合成皮革の種類
合成皮革にはPVC・PU・APUの3種類があります。
PVC | PU | APU | |
---|---|---|---|
硬さ | 硬い | 普通 | 柔らかい |
耐久性 | 低い | 普通 | 高い |
はっ水性 | 普通 | 低い | 高い |
価格 | 安い | 普通 | 高い |
材質 | ポリ塩化ビニール樹脂 | ポリウレタン樹脂 | ポリウレタン樹脂 |
※表記はあくまで3段階で評価した場合の表記となります
合成皮革といっても色んな種類があり、それぞれが違う性質を持っています。
PVC→PU→APUの順で価格が高くなり、それにならって質感や見た目も本革に近くなります。
パイプベッドフレーム(アイアンベッド)

スチール素材で作られたパイプベッドは新生活などで1人暮らしをするときに選ばれる人気のベッドフレームです。
メリット
- 価格が安い
- 軽量なので移動、掃除などがラク
- 通気性抜群
- 組み立てと解体がラク
デメリット
- きしみ音がする
- ベッドフレームが硬い
- 耐荷重が低く安定性に欠ける
- インテリア性に欠ける
- サイズ展開の幅がせまい
メリット
パイプベッドはなんといっても価格が安いことが挙げられます。
本格的なものは必要ないけど、とりあえず寝られるベッドが欲しいって人やこれから1人暮らしを始める人にはオススメのベッドです。
スチール製で中が空洞のパイプベッドは、木製ベッドと比べて軽量なので搬入や移動させるのがラクになります。
その他のベッドなら1度設置してしまえば位置調整や移動が困難ですが、パイプベッドならそういったこともなく、ちょっと模様替えしたいなってときも簡単に出来ます。
また、移動が簡単ということはベッド下や周辺の掃除もラクに出来てしまうのでいつも清潔に保てます。
パイプベッドの床板は基本的に網状のメッシュタイプが多いので、通気性に優れています。
梅雨時期など湿気が溜まりやすいときや寝汗をかいても、湿気が溜まりにくいのでカビの発生を抑制することができます。
1人暮らしや人手が足りないときでも、パーツが少なく軽量なパイプベッドなら1人でも組み立てることが出来るので大きなメリットと言えます。
デメリット
パイプベッドを使っていくと、金属のパーツ同士が擦れたりフレームが歪んだりしてきしみ音が発生することがあります。
この不快な音が睡眠の妨げになり、寝不足などを引き起こす可能性があるので大きなデメリットになります。
ベッドフレームが硬いというのもパイプベッドならではのデメリット。
金属なのでクッション性に欠け、マットレスの厚みによっては寝心地が悪くなる場合があります。
軽量というメリットがあるゆえに、耐荷重や安定感には心もとなさもあります。
木製ベッドと比べてパイプ自体が細く、足場も狭いので耐荷重の設定が低くなっています。
なので、購入の際は耐荷重を確認することをオススメします。
また、耐荷重が低いことから基本的に1人用のシングルサイズが多く、サイズ展開の幅が狭いので家族と寝るベッドとしては不向きになります。
姫系デザインやヨーロピアンデザインがあるけど、パイプベッド自体がシンプルなデザインなのでどうしてもインテリア性に欠ける部分があります。
金属素材なので、温かみのない無機質な佇まいは冷たい印象を持ちます。
ファブリックベッドフレーム

ファブリックはクッション・ソファ・カーテンなどに使われている布地のことで、ベッドでも取り扱われています。
メリット
- 丸みのある優しい雰囲気
- レザー素材よりも通気性が良い
- カラーバリエーションが豊富
- ソファのように使える
デメリット
- 汗や汚れに弱い
メリット
丸みのあるデザインが多いファブリックベッドは部屋の雰囲気を優しくしてくれます。
また、ベッドフレームがファブリックで覆われているものも多いので、子どもがいてもケガの心配がありません。
ファブリックベッドはレザーベッドと違い、布で覆っているので通気性が良く肌触りもサラッとしていて快適に寝られます。
カラーバリエーションが豊富なので部屋の色合いや雰囲気に合わせやすく、自分に合った部屋作りができます。
全体的に柔らかい作りなのとヘッドボードにクッションが入っているので、背もたれとして使えばソファのように寛げます。
デメリット
素材が布製なので汗や水分を吸収しやすく汚れやすいのがデメリット。
生地の縫い目や表面にもホコリが溜まりやすくなっています。
まとめ
何か気になる材質のベッドはありましたか?
その人の好みや部屋の雰囲気、環境などで必要となるベッドの材質も変わってくると思います。
1度設置してしまうとなかなか買いなおすことが出来ないので、買って後悔しないように自分の理想に合うベッドか確認してから購入するようにしましょう。
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