ベッドを選ぶにあたってマットレスも一緒に購入するんですが、このマットレスも色々あってどれがどんな特徴なのかわからないですよね。
身体が痛くならないためや、しっかりと睡眠時間を取れるかなど寝心地を決める部分はマットレスが大部分となるのでしっかりと決めておきたいところです。
そんなわけで今回はマットレスってどんなのがあるのかや特徴などを紹介していきます。
マットレスの役目
人間の睡眠時間はおおよそ6~8時間であり、人生の約3分の1が睡眠に使われていると言われているので自分に合うマットレスは選びは重要になります。
マットレスの役目としては主に以下の通りです。
- 寝返りを打たせやすくさせるサポート効果
- 自重による身体への圧力の軽減・分散
寝返りを打たせやすくさせるサポート効果

個人差はありますが、人は寝ている間に20回以上の寝返りを打つと言われおり、寝返りの効果としては血液の循環を良くしたり、身体各部への負担分散、体温調節があります。
身体を支えてくれるバランスの取れたマットレスなら、寝返りを打たせやすいようにサポートしてくれるので身体のコリ予防や、疲労回復の手助けとなりスッキリした目覚めにさせてくれます。
自重による身体への圧力の軽減・分散

人は寝ている間は頭から足先まで身体全体で体重による圧力(体圧)を受けており、中でも腰回りが1番負荷がかかっています。
硬すぎるマットレスなら背中や腰が浮いてしまうし、反対に柔らかすぎるマットレスなら身体全体が沈み込みすぎて圧迫してしまうので、筋肉がこわばったり血流が悪くなる原因になります。
適度に圧力を分散させるマットレスなら身体全体のバランスを保つので、一部分への負荷が集中するのを防ぐ(体圧を分散させる)ことが出来ます。
マットレスの選び方
マットレスの種類っていろいろあって何をどう選べばいいのか難しいですよね。
合う合わないは人それぞれだし好みも違うので、自分に合うマットレスを選ぶことが重要になります。
体圧分散性があるか

マットレス選びではまず、体圧分散性がしっかりあるかどうかを確認するのがポイントになります。
人は仰向けで寝ている姿勢では頭から脚にかけて圧力が掛かっていますが、この圧力が分散されずに集中してしまうと腰痛やコリ、快眠を得られない原因になってしまいます。
反発しすぎず、沈み込みすぎない適度な柔らかさのマットレスであれば体圧分散性のあるマットレスと言えます。
寝返りしやすく疲れない硬さか
マットレスは柔らかいほうが寝やすく身体にやさしいと思いがちですが、沈み込みすぎると逆に寝返りをスムーズに行うことが出来ません。
柔らかすぎるマットレスだと包まれた感じは気持ちがいいですが、沈み込んだ分思うように寝返り出来ず力を使ってしまうので、ラクに寝返りが出来る硬さも必要です。
逆に硬すぎるマットレスも身体が圧迫されたり隙間が出来たりして、コリや痛みの原因に。
柔らかすぎず硬すぎない均衡がとれたマットレス1つの判断材料になります。
自分の体格に合った硬さか
人によって体重や身体の大きさは違うので、体格に合った硬さを選ぶのも重要です。
自分より体格の小さい人が、とあるマットレスがぴったりだからと勧められたとしても自分が寝ると沈み込みすぎる、といったこともあり得ます。
反対に自分より体格の大きい人に合うマットレスでも、自分には硬すぎるなんてこともあり得ます。
子どもや体格の小さい人なら柔らかめ、体格の大きい人なら硬めといった風に自分の体格に合った硬さを選びましょう。
通気性があるか
梅雨の時期もある多湿な日本なら通気性も気にしておきたいところ。
通気性が悪いと身体の汗や空気中の湿気が溜まっていき、カビなどの雑菌やダニが発生する原因にもなります。
そういったトラブルを回避するためにも空気が通りやすい、通気性の良いマットレスは重要とも言えます。
通気性の良いマットレスはボンネルコイルなどのスプリング系やファイバー系のマットレスがあり、すのこ床板のベッドフレームと組み合わせればさらに効率よく湿気を逃がします。
マットレスの種類と特徴
マットレスの種類は主に以下のようなものがあります。
マットレス名 | 価格帯 | 寝返り | 硬さ | 体圧分散性 | 通気性 | 寿命 |
---|---|---|---|---|---|---|
■ボンネルコイルマットレス | 6千~2万円 | 打ちやすい | やや硬め | やや低い | 良い | 約5~10年 |
■ポケットコイルマットレス | 1万~4万円 | 打ちやすい | やや柔らかめ | 高い | やや良い | 約7~12年 |
■マルチラススーパースプリングマットレス (高密度連続スプリングマットレス) |
5万~20万円 | 打ちやすい | 硬め | 高い | 良い | 約10~15年 |
■ウレタンマットレス(低反発) | 5千円~2万円 |
打ちにくい |
柔らかめ |
高い | 悪い |
約3~5年 |
■ウレタンマットレス(高反発) | 5千円~6万円 | 打ちやすい | 普通 | 高い | 悪い | 約6~8年 |
■ラテックスマットレス | 3万~20万円 | 打ちやすい | 普通 | 高い | 悪い | 約6~8年 |
■ファイバーマットレス | 2万~6万円 | 打ちやすい | 硬め | やや引くい | かなり良い | 約3~5年 |
ボンネルコイルマットレス

ボンネルコイルマットレスは上下左右全てのコイルが連結されており、身体を面でしっかり支えます。
耐久性があり長持ちで、コイルが袋に入っているポケットコイルに比べて通気性が良いので湿気が溜まりにくく、価格は手ごろなものが多いです。
シングルサイズであれば6千円くらいからあります。
硬めな寝心地の分、ポケットコイルと比べると体圧分散性は低くなります。
敷布団で寝るような硬い寝心地が好きな人にオススメ。
反対にコイルが繋がっているので、振動が伝わりやすく2人で寝るには不向きです。
ポケットコイルマットレス

ポケットコイルマットレスはコイルが一つ一つ布に包まれて敷き詰められたマットレスです。
ボンネルコイルが身体を面で支えるに対してポケットコイルはコイルが独立しているので、それぞれが点で支えるようになっています。
横になった時に圧力が掛かったところだけ沈み込むので、効率よく体圧を分散させ身体への負担を軽減します。
また、独立したコイルによって振動が全体に伝わりにくいので2人用としてもオススメ。
点で支えるため耐久性はやや悪いものの、定期的にマットレスの向きを変えてヘタレないようにすれば気にならないと思います。
通気性はコイルが布に包まれているのでボンネルコイルよりも劣り、価格も高めになります。
マルチラススーパースプリングマットレス(高密度連続スプリング)

このマットレスは日本のフランスベッド社が製造している高密度連続スプリングマットレスです。
ボンネルコイルと同じ構造をしていますが、スプリングの数が多く圧縮処理を施しているのでより硬めの寝心地で寝返りも打ちやすくなります。
コイルマットレスの中でもトップクラスの耐久性をほこり、体圧分散に優れています。
また、防ダニ・抗菌・消臭加工が施されているほか、通気性も良いのでかなり衛生的なマットレスです。
反面、価格がかなり高くマットレス自体の重量もあるので移動が大変になります。
このマットレスは身体が大きい人や硬い寝心地を求める人にオススメ。
ウレタンマットレス
ウレタンマットレスとはウレタン素材で作られたマットレスであり、「低反発系」と「高反発系」の2種類があります。

軽量で移動させやすく、ベッドフレームが無くても直置きで使えたり、マットレスを重ねて使えるメリットがあります。
低反発ウレタン

圧力が掛かるとゆっくりと沈み込み身体が包み込まれるようなフィット感を味わえ、体圧分散にも優れています。
価格が比較的安く購入しやすいのも嬉しいポイント。
しかし身体が沈み込むので寝返りが打ちにくく、また耐久性が低く通気性も悪いです。
寝具にもう1枚クッションを挟みたい人やフィット感を求める人にオススメ。
高反発ウレタン

圧力が掛かると押し戻す力が強くはたらき、身体が沈み込みすぎず寝返りを打ちやすいマットレス。
低反発に比べて反発力が強い分、ヘタレにくく耐久性があり体圧分散にも優れていますが、通気性は悪いです。
品質が良いものは価格がグンと跳ね上がりますが、それでも性能面を考えると「低反発」よりも「高反発」の方がコスパが良いです。
寝具にもう1枚クッションを挟みたい人や腰痛対策を考えている人にオススメ。
ラテックスマットレス

ラテックスマットレスは「天然ゴム」を原料として作られているので、ゴムならではの弾力と柔らかさを味わえます。
あまり馴染みのない素材ですが、適度な沈み込みがありながらも、身体をしっかりと支えてくれるので寝返りが打ちやすく体圧分散に優れています。
天然ゴムの使用率が100%に近いほど、価格・耐久性・抗菌力が上がり、
反対に使用率が低いと価格も低くなるとともに、耐久性・抗菌力が下がりゴム臭さも強くなります。
通気性が悪く、重量もあり、ゴムアレルギー持ちの人には向いていないというデメリットもあります。
アレルギー持ちでなく、ウレタンよりも快適な寝心地を求める人にオススメ。
ファイバーマットレス

ファイバーマットレスは「ポリエチレン」という素材を、繊維状にして編んで作られたマットレスです。
このマットレスの最大のメリットは、水で丸洗いが出来て常に清潔に保てるところ。
硬めの寝心地なので寝返りが打ちやすいけど沈み込みがあまりなく、子どもや体格が小さい人には不向きです。
通気性が抜群に良く、湿気が多い季節などは快適に寝ることが出来ますが、逆に冬場だとこの通気性の良さによって寒く感じてしまうことがあります。
熱に弱い素材なので熱いお湯で洗ったり、湯たんぽや電気毛布など熱が高くなるものは使用不可なので注意。
硬い寝心地が好きな人や、マットレスに清潔を求める人にオススメ。
まとめ
マットレスの種類と特徴を紹介してきましたが、自分に合うマットレスを探すのは結構大変です。
自身の腰痛など身体の問題や体格、好みに合わせてマットレス選びをしていかないといけないので、それぞれマットレスの特徴が自分に合っているかしっかり確認していきましょう。
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