すのこというのをご存じでしょうか。
漢字では「簀の子」と書きます。
よくお店の入り口や温泉の脱衣所といった水気のあるところに置かれていますよね。
身近なところで言うとベッドの床板にも使われていますが、どうしてすのこがよく使われているのでしょうか。
今回はすのこをベッドに使うことのメリットとデメリットを紹介します。
個人的に床板選びで悩んでいて、特にこだわりなければすのこタイプはおすすめです。
すのことは?

すのこは木の板を太めの角材に打ち付けたもので、木の板が等間隔に並び隙間を作るので、通気性が良く湿気が溜まりにくくなります。
そのためカビ対策として湿気が多い押し入れに置いたり、温泉でも滑り止めのために使われています。

ちょっとした段差にもなるので玄関に置いて足が汚れないように、靴の着脱の補助にして使ったりと意外と用途が多いですよね。
すのこベッドのメリット

湿気が溜まりにくい
ただでさえ湿気の多い日本ですが、ベッドでは寝汗によってさらに多湿状態に。
人は寝ているとき多量の汗をかき、それが湿気となってマットレスに溜まっていきます。
通気性の悪い床板だと湿気の逃げ道がないので、湿気が溜まった状態が続きカビが発生しやすくなり衛生状態が悪くなります。
通気性のあるすのこを使えば、隙間から湿気を逃がすことができるので湿気の多いベッドでは重要な役割を持っています。
ただし、通気性は良くても完璧にカビを抑制することができないので、ある程度はマットレスのお手入れも必要となります。
定期的に風通しの良い場所で立てかけてマットレスを乾燥させましょう。
暑い日は快適
すのこは夏の暑い日も比較的快適に過ごせます。
気温の高い日は部屋の空間もそうですが、ベッド自体も熱を持つので寝苦しくなることが多いですよね。
すのこは通気性が良いのでベッドの熱がこもりにくくなり、通常の床板よりも涼しさを感じられるでしょう。
香りが良いものも
天然木を使用しているベッドのように、すのこに「ひのき」など天然素材を使用しているものだと、木のいい香りを感じられます。
どこか温もりも感じられ、リラックス空間にすることができます。
熱伝導率が低い
木製のマグカップを想像すればわかりやすいのですが、冷たいものや熱いものを入れても手に触れる部分は温度を感じにくいと思います。
木材は熱伝導率が低く、すのこ本体も暑さや寒さに左右されにくくなるのでメリットと言えるのではないでしょうか。
敷布団に対応したすのこベッドも
マットレスではなく敷布団で寝たい人でも使えるすのこベッドもあります。
すのこを置いて敷布団を乗せるだけなので、省スペースに使えて通気性も確保できます。

中には折りたたみ式のすのこベッドもあり、折りたたんだすのこの上に敷布団を簡単に干すことができるので、いちいちベランダまで持っていく手間もありません。
ロールタイプを選べば、すのこベッドのスペースを気にすることなく収納できます。
すのこベッドのデメリット

収納付きベッドでは効果が薄れる
通気性の良さが売りのすのこベッドですが、ベッド下に収納スペースを作ったり引き出し収納があると効果が薄れてしまいます。
風の通り道を収納物や収納BOXなどが遮断してしまうので、湿気や熱をうまく逃がすことができなくなりカビが発生しやすくなることも。
すのこベッドを使用する時は、できるだけベッド下の空間は空けておきましょう。
寒い日はより寒さを感じやすい
通気性の良さが冬場ではデメリットになることもあります。
風通しが良く夏場は涼しいのですが冬場は逆に冷たい空気が通りやすくなり、寒さを感じやすくなる場合もあるので注意が必要です。
床暖房がある家なら問題ありませんが、アパートなどでは床からの冷気もあります。
そういったときは敷パッドを敷くことで軽減させることができるので、1枚用意しておくといいでしょう。
まとめ
すのこは通気性を良くしてくれるので、湿気が気になる場所や家具などに使われています。
多湿の日本ではカビの悩みは必ず出てきますし、少しでも抑制したいと感じればすのこはかなり頼もしい味方になると思います。
これから新しくベッドを購入する際は、すのこ仕様のベッドもぜひ検討してみてください。
そんなすのこについてでした。
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