木製のベッドや家具の材質や仕様に「ラッカー塗装」という言葉を目にすることがあると思います。
なんとなく表面をコーティングしているんだろう、というのはわかりますが、実際にどんなのが塗られているのかはあまり気にしないですよね。
そんなわけで、ラッカー塗装ってどんなのかを簡単に紹介したいと思います。
ラッカー塗装とは

綿や紙からできるセルロースという繊維を硝酸・硫酸で化学処理したものをニトロセルロースと呼びます。
このニトロセルロースなどの樹脂と揮発性の高い溶媒を溶け合わせた塗料を塗ったものがラッカー塗装になります。
その使いやすさから家具だけでなくギターなどの木製楽器や、木製の製品などにも使われています。
ラッカー塗装のメリット

耐久性が高くなる
塗装すると家具表面の被膜が硬化し、耐久性が高くなります。
それによって傷や汚れに強くなるので、家具を守る役割をしてくれます。
光沢が出る
ラッカー塗装を施したあとに表面を磨き上げると光沢が出ます。
素材の風合いを活かしながら美しくなるので、高級感のある仕上がりになります。
速乾性があり使いやすい
家具を使用する側としてはあまり関係ありませんが、ラッカー塗装は速乾性があり取り扱いやすい特徴があります。
速乾性の良さからスプレー缶やガンタイプで使用されることが多く、ホームセンターなどでも手に入れることができます。
ラッカー塗装のデメリット

溶剤で被膜が溶ける
シンナーなどの溶剤がかかると、硬化していても溶けてしまう特性があります。
とはいっても家具付近で溶剤を使う場面も少ないのであまり気にすることはありませんが、取り扱いの際は注意が必要です。
可燃性がある
こちらもそこまで気にする必要はないと思いますが、燃えやすい塗装ではあります。
まとめ
以上、ラッカー塗装について紹介しました。
主に木製家具に使われる塗装であり、耐久性や光沢が増すのでメリットのある塗装と言えます。
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